・ワーグナーって?
・ワーグナーの革新性
・ワーグナーの魅力
- ・ワーグナーの革新性
- ワーグナーは現代にも通じる多くの革新性を持っています。先程紹介しましたように、彼自身が建てたバイロイト祝祭劇場のオーケストラピットは革新的な構想を持っていました。またその観客席も当時としては桟敷席をほとんど持たない質素なもので、これは古代ギリシャの円形劇場をもとに取り入れたものでした。このような客席構造は第二次大戦後多く作られた桟敷を持たない劇場やホールの起源となっています。日本の多目的ホールや劇場はほとんどこの形でしょう。
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- また上演中は観客席が暗くなり客席のドアは上演中は閉められているという今日では当たり前になっているルールもワーグナーが観客を舞台に集中させるために始めた方法なのです。
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- さらに舞台上でのスモークの使用を始めたのもワーグナーですし、今日の舞台の場面転換で重要な役割をはたしている横にスライドする機能を持った複数面の舞台もワーグナーが最初に積極的に導入しました。
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- 音楽面においても指揮者という地位を確立させたという面でもワーグナーの影響は計り知れません。ハンス・フォン・ビューロー(あのベルリン・フィルの初代音楽監督です)、ハンス・リヒター、ヘルマン・レヴィ、フェリックス・モットルといったワーグナーの弟子が指揮法を広め現代に伝えられています。
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- またそれまでのレチタティーヴォ(語り)の部分とアリアの部分が区別されていたオペラの形式も革新し、常に音楽を伴って(無限旋律)、劇が進行していく楽劇という形式をつくりだし、アリアによって劇の進行が停まってしまうという難点を解消しました。
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- さらに「トリスタンとイゾルデ」をはじめとした後期作品で完成度を高めた半音進行はその後のほとんど全ての作曲家に影響をおよぼしたといっても過言ではないでしょう。
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- そしてライトモチーフという事象や心理を表すテーマと言ってもいいような短い旋律を徹底的に駆使することにより、台詞には表れない深層心理を音楽によって表現することにより、楽劇をより深い芸術にすることができたのです。
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- その他、音楽界のみならず哲学・文学の分野においてもワーグナーの思想は様々な影響を与えました。
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- このようにワーグナーの革新性は現代にも通じる様々な舞台技術から音楽をはじめとした各界に様々な影響を与えました。
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- ・ワーグナーの魅力
- では実際にその作品自体はどうでしょうか。そこには自己犠牲、共苦の精神と神々しいまでに美しく輝かしい旋律にあふれています。ワーグナーの真の魅力はそこにあるのであり、それに先程の力強く勇壮な音楽とあいまって、大きなうねりをつくりだすのです。(よく「ワーグナーの毒」といわれますが、それはこのうねりが人をひきつけて離さないのです。
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- 私もそうでしたが初めてワーグナーのオペラ(楽劇)を見た人は最初に持っていたイメージとは違った、他のオペラにはみられない崇高さに驚かされることでしょう。
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- さあ、あなたもワーグナーの世界に浸りませんか?
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